社交ダンスのステップ名や用語には、英語由来なのに 日本語の意味と勘違いしやすい言葉 がいくつかあります。代表的なものをまとめますね。
🔹意味と特徴
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「追いかける(chase)」 という言葉通り、男女が交互に相手を追いかけるような動きが特徴です。
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基本は プロムナード・ポジション から始まり、男性と女性が対角線上で向かい合うような感覚になります。
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タンゴらしい シャープなストップ&ゴーの動き が強調されるので、とてもドラマチックです。
🔹ステップの流れ(代表的な形)
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プロムナード・ポジションで開始
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男性が前進し、女性が後退する形で開く
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途中で男性が女性を追いかけるようにステップし、女性が入れ替わる
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お互いに「入れ替わりながら進む」イメージ
🔹ポイント
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ワルツやクイックステップのチェイスに比べ、動きが短くシャープ。
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タンゴ特有の低く構えた姿勢と切れ味のあるリードが必要です。
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ただ追いかけるのではなく、男女が交互に主導権を取っていくように見せると美しく映ります
🌟 日本語と誤解しやすい英語ダンス用語
0. スローアウェイとは throw と
Slow の 区別 はできていますか
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意味:英語の throw away(投げ捨てる)から来ていて、
相手とつながりを保ちながらも、一方が身体を外へ「投げ出す」ように開いていく動き。 -
よく使われる種目:
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クイックステップ:「スローアウェイ・オーバースウェイ」など
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タンゴ:「スローアウェイ・プロムナード」
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目的:
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踊りに大きな表現を加えるための見せ場
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方向転換やホールドの変化を強調する場面に使う
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1. スロー(Slow)
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✅ 本来の意味:音楽のリズムで「2拍かける」カウント。
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❌ 誤解しやすい:ただ「ゆっくり」動くこと。
👉 実際には「速さ」ではなく「拍数の長さ」を表す。
2. クイック(Quick)
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✅ 本来の意味:音楽のリズムで「1拍で踏む」カウント。
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❌ 誤解しやすい:「速く動く」という意味。
👉 実際には「素早さ」ではなく「拍数が短い」ということ。
3. チェック(Check)
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✅ 本来の意味:進行を止めて方向を変える動作。
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❌ 誤解しやすい:「確認する」という日本語の意味。
👉 実際には「進行を抑える」「ブレーキをかける」イメージ。
4. プロムナード(Promenade)
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✅ 本来の意味:英語で「散歩・遊歩」。
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❌ 誤解しやすい:「プロの何か?」という誤解。
👉 ダンスでは「カップルが同じ方向を向いて並ぶ形」。
5. スウェイ(Sway)
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✅ 本来の意味:上体を傾けること。
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❌ 誤解しやすい:「揺れる」「スイング」と混同。
👉 単なる揺れではなく、意図的に角度をつけて美しいラインを作ること。
6. シャッセ(Chassé)
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✅ 本来の意味:フランス語で「追いかける」。
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❌ 誤解しやすい:「シャッセ=横に移動すること」だけと思われがち。
👉 実際には「一方の足がもう一方の足を追いかけるように動くステップ」。
7. オーバースウェイ(Oversway)
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✅ 本来の意味:「スウェイを深めたポーズ」。
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❌ 誤解しやすい:「オーバー=やりすぎ?」と思われがち。
👉 実際には「普通のスウェイより大きく体を開いて強調する」こと。
8. ロック(Lock)
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✅ 本来の意味:足を「ロック=かぎをかける」ように交差して閉じる。
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❌ 誤解しやすい:「ロック=音楽のロック」「ガチガチに固める」。
👉 実際には「足首あたりで交差させる形」のこと。
📌 まとめると:
社交ダンス用語は「英語の直訳」とは少し違って、ダンス特有の意味に変化しているものが多いです。